公開講座が終わりました。
第2回公開講座「地域で支えあえる終活・遺された人たちのケア」が終わりました。
松本短期大学公開講座にご参加いただき、ありがとうございました。
60名近い方々にご参加いただき、様々な立場からお話を聴きました。おひとりおひとりの人生をどう生き抜くかを考えていくきっかけになればと思います。以下に内容のまとめを掲載いたします。
松本市中央地域包括支援センター長の北篠悟さんから、松本市の取り組みが報告された。「お互いさま」の精神をもって創造するとの松本市お考えを。
JA虹のホールグループ長野エーコープサプライズの山崎美幸さんが、「終活」とは、人生の終わりのための活動の略で、人間が人生の最後を迎えるにあたって行うべき事を総括する意味だ。週刊誌「週刊朝日」から生み出された言葉で、高齢者の間では周囲に迷惑をかけずに人生を終わるための準備への話題が高まっている。葬儀社としてどういった関わりをしていくべきかで話してくださいました。葬儀を迎える状況が多様化する中で、死別体験による悲嘆を学び、その悲しみに、どの様にすれば寄り添うことが出来るのかの視点での話でした。
供養・仏事などを執り行っている住職の立場とケア活動に積極的に関わっている飯島恵道さんからは、死別悲嘆者に対する寄り添いが決定的に抜け落ちており、そのことが遺された者の死別悲嘆を深めていると指摘、「地域で支え合うことはできているのか」、「遺された人たちに対して、充分な寄り添いケアが出来ているのか」と問題提起されました。
子どもを亡くした親の立場の山下恵子さんから、自分の気持ちを吐き出す場所がほしいとの報告。
最後に研究者の立場で、信州大学医学部保健学科山崎浩司准教授からは、必要に応じ地域全体・社会全体で支え合って行く事が当たり前であるような「まちづくり」が重要とのお話がありました。(この原稿は大糸タイムス3月11日掲載の一部です。)